鳩対策において、最も重要なことの一つは、巣を作らせないことです。鳩は、一度巣を作ってしまうと、その場所に強い執着心を持ち、なかなか離れようとしません。そのため、巣を作られる前に、早期発見し、撤去することが重要です。鳩は、安全で快適な場所に巣を作る習性があります。具体的には、ベランダの隅、室外機の裏、軒下、屋根裏など、雨風をしのげる場所や、人目につきにくい場所が巣作りの候補地となります。これらの場所を定期的に点検し、鳩の巣がないか確認しましょう。鳩の巣は、初期段階では、小枝や枯れ草などを集めただけの簡単なものです。この段階で発見し、撤去することができれば、比較的簡単に鳩を追い払うことができます。しかし、巣作りが進んでしまうと、頑丈な巣が作られ、卵やヒナが育てられるようになります。こうなると、鳩は巣を守るために攻撃的になり、駆除が難しくなります。鳩の巣を発見したら、できるだけ早く撤去しましょう。ただし、卵やヒナがいる場合は、鳥獣保護法により、許可なく捕獲したり、傷つけたりすることが禁止されています。そのため、卵やヒナがいる場合は、専門業者に駆除を依頼するか、自治体に相談しましょう。巣を撤去する際は、必ず手袋やマスクを着用し、衛生面に注意しましょう。鳩の巣には、ダニやノミなどの寄生虫がいることがあります。また、糞には、病原菌が含まれている可能性があります。撤去した巣は、ビニ、ル袋などに入れて、密閉して処分しましょう。巣を撤去した後は、再発防止策を講じましょう。鳩が巣を作っていた場所に、忌避剤を散布したり、防鳥ネットを設置したりすることで、再び巣を作られるのを防ぐことができます。鳩の巣を作らせないためには、日頃からの対策が重要です。定期的な点検と、早期発見・早期撤去を心がけましょう。