ゴミ屋敷の根本的な解決につながる、精神疾患の治療とアプローチについて解説しました。この章では、ゴミ屋敷に苦しんでいる人を、どのように支援すれば良いかについて、具体的な方法を解説していきます。 まず、周囲の人ができることとしては、以下の点が挙げられます。1つ目は、相手を責めたり、否定したりしないことです。ゴミ屋敷に住んでいる人は、精神疾患によって、自分でコントロールできない状況にあるため、責められると、さらに心を閉ざしてしまいます。2つ目は、根気強く、寄り添うことです。ゴミ屋敷の片付けや、精神疾患の治療には、時間がかかることを理解し、焦らずに、根気強く支援していくことが大切です。3つ目は、専門機関への相談を促すことです。ゴミ屋敷問題は、専門的な知識や支援が必要となる場合が多いため、一人で抱え込まず、専門機関に相談することを促しましょう。 次に、専門機関との連携ですが、ゴミ屋敷問題に対応している専門機関としては、以下のようなものがあります。精神保健福祉センターは、精神疾患に関する相談や支援を行っています。保健所は、健康に関する相談や、ゴミ屋敷の衛生環境に関する指導を行っています。地域包括支援センターは、高齢者や障害者の生活に関する相談や支援を行っています。これらの専門機関と連携することで、ゴミ屋敷に苦しんでいる人を、より適切に支援することができます。次章では、ゴミ屋敷問題の解決に向けた、具体的な支援の流れについて解説していきます。