赤虫は、どこにでもいるわけではありません。特定の条件が揃った場所に発生しやすく、時には大量発生することもあります。ここでは、赤虫の発生場所と、大量発生の原因、そして対策について解説します。赤虫の幼虫は、水中で生活するため、水がある場所が主な発生場所となります。具体的には、湖沼、河川、用水路、水田、下水溝、排水溝、浄化槽、雨水桝、庭の池、水たまりなどが挙げられます。特に、流れが緩やかで、水底に泥や落ち葉などの有機物が堆積している場所を好みます。また、工場排水や生活排水などによって、水質が汚濁している場所にも発生しやすくなります。赤虫が大量発生する原因としては、水温の上昇、水中の有機物の増加、溶存酸素量の低下などが挙げられます。特に、夏場は、水温が上昇し、水中の有機物が腐敗しやすくなるため、赤虫が発生しやすい条件が揃います。また、富栄養化が進んだ水域では、プランクトンが異常発生し、その死骸が分解される過程で、水中の酸素が消費され、赤虫が繁殖しやすい環境となります。赤虫の発生を防ぐためには、まず、水質を改善することが重要です。生活排水や工場排水を適切に処理し、水中の有機物を減らすように努めましょう。また、水路や排水溝などを定期的に清掃し、泥や落ち葉などの堆積物を取り除くことも効果的です。さらに、水中に酸素を供給することも大切です。曝気装置を設置したり、水草を植えたりすることで、水中の溶存酸素量を増やすことができます。もし、自宅の庭の池や水たまりなどで赤虫が発生してしまった場合は、水を入れ替えたり、底に溜まった泥を取り除いたりすることで、赤虫の数を減らすことができます。また、金魚やメダカなどの魚を飼育すると、赤虫を食べてくれるため、発生を抑制することができます。これらの対策を講じることで、赤虫の発生を抑制し、快適な環境を維持することができます。
赤虫の発生場所は?大量発生の原因と対策