家の中に侵入してくるアリは、種類によって好む場所や食べ物、そして効果的な対策が異なります。ここでは、家に出る代表的なアリの種類と、それぞれの特徴、そして見分け方について解説します。まず、イエヒメアリですが、イエヒメアリは、体長2~2.5mm程度で、黄褐色をしています。女王アリは、赤褐色をしています。イエヒメアリは、雑食性ですが、特に甘いものを好み、砂糖や蜂蜜、果物などに集まります。また、アブラムシの分泌する甘露も好みます。イエヒメアリは、屋内の壁の隙間や、家具の裏側などに巣を作ることがあります。次に、ヒメアリですが、ヒメアリは、イエヒメアリとよく似ていますが、やや小型で、体色は黄褐色から赤褐色です。女王アリは、黒褐色をしています。ヒメアリも、雑食性で、甘いものや肉類、昆虫の死骸などを食べます。ヒメアリは、屋内の壁の隙間や、土の中などに巣を作ることがあります。また、ルリアリですが、ルリアリは、体長2mm程度で、青みがかった黒色をしています。光沢があり、よく見ると青く輝いて見えます。ルリアリは、雑食性で、甘いものや昆虫などを食べます。ルリアリは、屋外の石の下や、倒木の下などに巣を作ることが多いですが、屋内に侵入してくることもあります。さらに、トビイロシワアリですが、トビイロシワアリは、体長2.5~3.5mm程度で、褐色をしています。腹部にシワがあるのが特徴です。トビイロシワアリは、雑食性で、甘いものや昆虫などを食べます。トビイロシワアリは、屋外の土の中や、石の下などに巣を作ることが多いですが、屋内に侵入してくることもあります。その他にも、クロヤマアリやクロオオアリなどが、家の中に侵入してくることがあります。これらのアリは、比較的大きく、黒色をしているため、見分けやすいです。アリの種類を見分けることで、効果的な対策を講じることができます。例えば、甘いものを好むアリには、毒餌剤(ベイト剤)が効果的です。また、屋外から侵入してくるアリには、侵入経路を塞ぐことが重要です。