ダニは、目に見えないほど小さなものから、肉眼で確認できるものまで、様々な種類が存在し、私たちの生活空間に潜んでいます。アレルギ、の原因となったり、かゆみや皮膚炎を引き起こしたり、中には感染症を媒介するダニもいます。ここでは、ダニの種類、人に与える影響、症状、駆除方法、そして予防策まで、ダニに関するあらゆる情報を網羅的に解説します。まず、ダニは、昆虫ではなく、クモやサソリに近い仲間です。世界中で約5万種類以上が知られており、日本には約2000種類が生息していると言われています。家の中に生息するダニは、主にチリダニ類(ヒョウヒダニ、コナダニなど)、ツメダニ類、イエダニなどです。チリダニ類は、人のフケや垢、食べかすなどを餌とし、高温多湿な環境を好みます。アレルギ、性疾患の原因となることが多く、喘息やアトピ、性皮膚炎、鼻炎などを引き起こすことがあります。ツメダニ類は、チリダニ類などを捕食する肉食性のダニで、人を刺すことがあります。刺されると、強いかゆみや腫れが生じます。イエダニは、ネズミなどの動物に寄生するダニで、ネズミが家の中に侵入すると、イエダニも一緒に侵入してくることがあります。イエダニに刺されると、強いかゆみや発疹が生じます。また、屋外に生息するダニとしては、マダニがいます。マダニは、草むらや森林などに生息し、動物や人に寄生して吸血します。マダニは、ライム病や日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症を媒介することがあり、注意が必要です。ダニによる被害を防ぐためには、ダニの種類や生態を理解し、適切な対策を講じることが重要です。