ダニに刺されると、どのような症状が現れるのでしょうか?ここでは、ダニ刺されの症状と、それぞれの症状に対する適切な対処法について解説します。まず、ダニ刺されの症状は、ダニの種類や、個人の体質によって異なりますが、多くの場合、かゆみ、赤み、腫れなどの症状が現れます。ツメダニに刺された場合は、刺されてから数時間後から半日後くらいに、強いかゆみと赤み、腫れが生じます。刺された箇所は、1~2mm程度の赤い丘疹(ブツブツ)になり、中心部に刺し口が見られることがあります。かゆみは、数日間続くことがあり、掻きむしると、症状が悪化したり、二次感染を起こしたりする可能性があります。イエダニに刺された場合は、ツメダニと同様に、強いかゆみと赤み、腫れが生じます。刺された箇所は、複数の赤い丘疹が密集して現れることが多く、激しいかゆみを伴います。イエダニは、夜間に活動し、寝ている間に人を刺すことが多いため、朝起きた時に、かゆみや発疹に気づくことがあります。マダニに刺された場合は、他のダニとは異なり、刺された直後は、ほとんど症状が現れません。しかし、マダニは、数日間から数週間かけて吸血し続けるため、徐々に刺された箇所が赤く腫れたり、痛みやかゆみが生じたりすることがあります。また、マダニは、感染症を媒介することがあるため、注意が必要です。ダニに刺された場合は、まず、患部を清潔にすることが重要です。流水でよく洗い流し、石鹸を使って優しく洗いましょう。そして、かゆみや腫れを抑えるために、患部を冷やしましょう。保冷剤や氷嚢などをタオルで包み、患部に当てて冷やすことで、症状を緩和することができます。かゆみが強い場合は、市販のかゆみ止めを塗ることもできます。かゆみ止めには、ステロイド成分を含むものと、含まないものがあります。ステロイド成分を含むものは、炎症を抑える効果が高く、かゆみを早く鎮めることができますが、長期間の使用は避けるようにしましょう。ステロイド成分を含まないものは、効果は穏やかですが、副作用のリスクが低く、安心して使用できます。症状に合わせて、適切なものを選びましょう。
ダニ刺されの症状と対処法かゆみ・腫れ・炎症への対応