スズメバチ駆除に使用する防護服には、様々な種類があります。ここでは、防護服の種類と、それぞれの特徴、そして選び方のポイントについて解説します。まず、防護服の素材ですが、大きく分けて、ナイロン製、ポリエステル製、綿製などがあります。ナイロン製は、軽量で耐久性があり、撥水性にも優れていますが、通気性が悪く、夏場は蒸れやすいというデメリットがあります。ポリエステル製は、ナイロン製と同様に軽量で耐久性がありますが、ナイロン製よりも通気性が良いという特徴があります。綿製は、通気性が良く、肌触りも良いですが、耐久性や撥水性は他の素材に劣ります。次に、防護服の構造ですが、一体型(つなぎタイプ)と上下分割型があります。一体型は、隙間ができにくく、スズメバチの侵入を防ぎやすいというメリットがありますが、着脱がしにくいというデメリットがあります。上下分割型は、着脱がしやすいというメリットがありますが、上下のつなぎ目からスズメバチが侵入する可能性があるため、注意が必要です。また、防護服には、顔面を保護するための面布が付いています。面布には、メッシュタイプと透明なプラスチックタイプがあります。メッシュタイプは、通気性が良く、視界も比較的良好ですが、スズメバチの針が貫通する可能性があります。透明なプラスチックタイプは、スズメバチの針が貫通する心配はありませんが、通気性が悪く、曇りやすいというデメリットがあります。防護服を選ぶ際は、これらの素材や構造の特徴を踏まえ、自分の作業環境や体力、予算などに合わせて選ぶことが重要です。また、サイズ選びも重要です。小さすぎると動きにくく、大きすぎると隙間ができてしまいます。試着して、自分に合ったサイズを選びましょう。さらに、防護服の状態も確認しましょう。破れやほつれ、穴などがあると、そこからスズメバチが侵入してくる可能性があります。使用前に必ず点検し、もし破損箇所があれば、修理するか、新しいものに交換しましょう。