ここでは、代表的なハト防除技術と、その設置事例についてご紹介します。最も基本的かつ効果的なのは、やはり「物理的防除」です。中でも「防鳥ネット」は、材質や網目の大きさ、設置方法などが改良され、より目立ちにくく、耐久性の高い製品が登場しています。例えば、細くて丈夫な特殊繊維で作られた黒やグレーのネットは、遠目にはほとんど見えず、建物の美観を損ないません。設置に関しても、専用の金具やワイヤーシステムを用いることで、壁に大きな穴を開けずに、隙間なく確実に固定する技術が確立されています。マンションのベランダやビルの吹き抜け、工場の搬入口など、様々な場所で採用されています。「防鳥ワイヤーシステム」も進化しています。ステンレス製の細いワイヤーを数段、特殊な支柱を使って張ることで、ハトが止まるのを物理的に防ぎます。ワイヤーの間隔や高さを調整することで、より効果を高めることが可能です。特に、歴史的建造物やデザイン性の高いビルなど、景観を重視する場所で有効です。手すりやパラペット、窓枠の上などに設置されます。「防鳥スパイク」も、材質がステンレスやポリカーボネートなど多様化し、耐久性や耐候性が向上しています。設置場所に合わせて角度を変えられるタイプや、幅の狭い場所に対応できるスリムなタイプなど、バリエーションも豊富です。看板の上や配管、梁などに設置されることが多いです。比較的新しい技術としては、「電気ショックシステム」があります。鳥が止まりやすい場所に微弱な電流が流れる特殊なレールやワイヤーを設置し、鳥が触れると軽い電気ショックを与えて追い払う仕組みです。痛みを与えるというより、驚かせて学習させ、近寄らなくさせることを目的としています。効果は高いとされていますが、設置コストやメンテナンス、安全性(特に雨天時など)について、専門家と十分に相談する必要があります。商業施設や公共施設などで導入事例があります。「超音波装置」も販売されていますが、ハトに対する忌避効果については、科学的な根拠が必ずしも十分ではなく、効果が限定的あるいは不安定であるという意見もあります。これらの技術は、それぞれにメリット・デメリットがあり、設置場所の状況やハトの執着度によって効果も異なります。最適な防除方法を選択し、確実に効果を得るためには、専門的な知識と経験を持つ業者による現地調査と、適切な施工が不可欠です。
ハトを寄せ付けない最新防除技術と設置事例