家の中にいるダニは、種類によって見た目や生態、そして人に与える影響が異なります。ここでは、家の中に生息する主なダニの種類と、それぞれの特徴、そして見分け方について解説します。まず、最も多く見られるのが、チリダニ類です。チリダニ類は、体長0.2~0.4mm程度と非常に小さく、肉眼ではほとんど見ることができません。チリダニ類には、ヒョウヒダニ、コナダニなど、様々な種類がいます。ヒョウヒダニは、人のフケや垢、カビなどを餌とし、寝具やカ、ペット、畳などに多く生息しています。コナダニは、小麦粉や砂糖、乾燥食品など、粉状の食品を好み、食品庫や台所などに多く生息しています。チリダニ類は、人を刺すことはありませんが、死骸や糞がアレルゲンとなり、アレルギ、性疾患の原因となることがあります。次に、ツメダニ類ですが、ツメダニ類は、体長0.3~1mm程度で、チリダニ類よりやや大きく、肉眼でも確認できることがあります。ツメダニ類は、チリダニ類などを捕食する肉食性のダニで、人を刺すことがあります。刺されると、強いかゆみや腫れが生じます。ツメダニ類は、高温多湿な環境を好み、梅雨時期から夏にかけて多く発生します。また、イエダニですが、イエダニは、体長0.6~1mm程度で、吸血前は灰白色ですが、吸血すると赤褐色になります。イエダニは、ネズミなどの動物に寄生するダニで、ネズミが家の中に侵入すると、イエダニも一緒に侵入してくることがあります。イエダニに刺されると、強いかゆみや発疹が生じます。イエダニは、夜間に活動し、寝ている間に人を刺すことが多いです。これらのダニは、見た目や生態が異なるため、見分けることは比較的容易です。しかし、肉眼では確認できないほど小さなダニもいるため、注意が必要です。ダニの種類を特定することで、効果的な対策を講じることができます。